高次脳機能障害(higher brain dysfunction)とは?
学術的には、脳損傷が原因の失語・失行・失認や記憶障害など各種の認知機能の障害を高次脳機能障害と定義しています。しかし、厚生労働省の診断基準では、「記憶障害、注意障害、 遂行機能障害、社会的行動障害」の 4 障害を指しています。失語症は、身体障害者手帳が申請できるのでここには含まれていません。そして、原因となる病巣は、「MRI、CT、脳波などによ り確認されている」または「器質的病変が存在した」と確認されていなければなりません。
また、原因疾患として、先天性疾患、周産期における脳損傷、発達障害や進行性疾患である アルツハイマー型の認知症やパーキンソン病は除外されています。すなわち、診断基準上の原 因疾患は、主に脳卒中、脳外傷、低酸素脳症、脳腫瘍、脳炎などの後天性疾患に限られています。

①情動障害
話す内容が場にそぐわない不適切なもの、性的な羞恥心がなくなるなどの社会活動の障害。人格変化。
・うつ状態 ・躁状態、多幸症 ・無感情 ・感情失禁(何かのきっかけで笑い、泣きなどが止まらない)・ふざけ症
②注意障害
一つのことに集中したり、多数の中から一つを選んで注意することができない。疲れやすく短時間しか集中できないこと。
・持続性注意障害
長時間集中して作業に取り組むことができない。
・仕事の効率を一定に保てない。・本を読み飛ばす。・話す内容に一貫性がない。・会話の理解が断片的。
・選択性注意障害
対象外からの刺激に注意が奪われる。
・作業中、他の物音に注意がそれる。 ・多くのことから必要なことを選べない。 ・要約ができない。
・配分性注意障害
複数の課題を同時に行う、順序良く実行することが難しい。
・転換性注意障害
特定のものに集中しすぎてほかの対象に切り替えられない。
・容量性注意障害
情報の量に制限があり、それを超えると処理できなくなる。
③失語症
一旦獲得した言語機能が障害される。麻痺などの器質的なものはない。
4つのモダリティ:【アウトプット:表出】「話す」「書く」【インプット:理解】「聞く」「読む」
○運動型:理解はまあまあできるが、話せない、書けない。 ○感覚型:べらべらと話すが、理解できていないから意味が伴わない。
④左半側空間無視
半則からの刺激(視覚、聴覚、触覚など)が認識できない。
⑤失行
麻痺はないのにわかりきった行動が意図的にできない。
・「口を開けてください」→できない / あくびの時には口が開く。
・「手を振ってください」→できない / 別れる時のバイバイはできる。
⑥失認
視力は悪くないのに見ても何だかわからない。聴力は悪くないのに聞いてもわからない。麻痺などないのに触ってもわからない。
⑦認知障害
正常に発達した知能が低下する。
外から見え辛いからこそ丁寧に評価します。
「高次脳機能障害」


OT・STによる紙面評価
リボンでは、アセスメントのための情報収集を行う際、作業療法士や 言語聴覚士が病院でも用いられている評価シートを使い、現状を把握いたします。医療機関からの情報に関しての分析も療法士が行うことにより、正確に状況把握することができます。
動作・移動評価
通勤手段を獲得するということは、継続的に働き続けるためには非常に重要なことです。リボンでは、移動や動作に関しても、しっかりと評価し、最適な方法を提案します。


MMSE(認知機能、記銘力)、かなひろい(注意機能)、TMT-B(注意機能、遂行機能)など。その他、興味関心チェックリスト、TMT-A、FAB、数唱、Tapping Span、PC入力など。

評価した内容はレポートにまとめて企業様へお渡しします。
作業療法士をはじめとした専門職が、
医療・福祉の両側から能力を評価します
「生活のため」「生きがいのため」働きたい理由はあっても、自分の働くイメージがわかない方は沢山いらっしゃいます。
就きたい仕事と実際の就職先のギャップが大きくなると、せっかく決まった仕事も辞めざるをえないことに…。リボンでは、早い段階で実際の仕事を体験していただいたり、療法士がご本人の課題を評価することでそのキャップを埋め、仕事・就労に対する理解をしっかりと深めて頂きます。
● ニーズに合わせて選べる2プラン
積み上げ型
職業準備性ピラミッドに準じたプランです。

チャレンジ型
トライアンドエラー型のプランです。
